Lab. of Voynich Code
2020年アルゼンチン皆既日食のたくらみ
機材のシャッターブレのテスト-1
2020.02.25 Open

使用した機材と撮像条件

使用機材
 望遠鏡レンズ:BORG77EDII+1.4倍エクステンダー
          (D=77mm, f=714mm(合成), F9.3)
 カメラ:Nikon Z6
 マウンティング:AZ-GTi+シルイM-3204X

条件
 ・シャッターショックテスト:ND8フィルタ×2枚をかけ、ISO感度はAuto、シャッター速度は手動で変更、リモコンケーブル使用、高感度ノイズ除去などの操作をしない
 ・フラット撮像:フィルターなし、1/125sec ISO100

シャッターショックの実験とフラットの撮像

シャッターショックの実験

1/60sec ISO3200

1/30sec ISO1600

1/15sec ISO800

1/8sec ISO400

1/4sec ISO200

1/2sec ISO100
 無圧縮14bit RAWのファイルをPhotoshop Element 2019でピクセル等倍に表示してほぼ同じ場所を切り出しました。
 デジタル一眼レフでは1/15~1/4秒でミラーショック由来のかなりのブレを観測しますが、本機材ではフォーカルプレーンシャッターが稼働するだけだからか、それほど影響は無いようです。高感度ノイズの少なさを目指すなら、ISO400くらい、辛抱してISO1600くらいでしょうか。
フラット画像
     
 無圧縮14bit RAWのファイルをNikon View NXで現像、コントラスト最大化をしました。
 フードを最短にした状態でNDフィルターを開いた状態で撮像。フィルター開閉機構を開いた状態で、最小の内径は77mm位なので結構周辺減光が激しいか?と思ったのですが、それほどではないようです。

反対側にあるNikon A900のブレ

   皆既前中後の4K動画を撮像する機材にどれくらいブレが出るかを調べた。焦点距離は光学最長の800mm。Z6の方は1/500secで高速連写。
 電子シャッター式なのでブレが揺れとして出た。望遠鏡レンズ側のブレはそれほどでもないが、てこの原理でしょう、震えるようなブレが出ました。皆既中の多段階撮像はサイレントモードで実行するのがより良いといえるかも。
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