Lab. of Voynich Code
2023年オーストラリア・インドネシア    金環皆既日食のたくらみ
Lumix GM1用タイマーコントローラ①
2020.10.16:Open

そもそも、なぜこんなものが必要か?

Lumix GM1でLaowaの9mm F2.8と組み合わせて日食の全景画像を撮影したい。
この機材を使う理由は
  • すでにLumixを持っている(レンズは貯金して買う)
  • 小型(ミラーレスで最小…多分今も)で軽量(レンズとボディ電池込360g程)
  • 1EV間隔7段のAEブラケティングが可能なので、D5+ND16フィルターの脱着で程良い感じの空と太陽が選べる
しかし…
  • AEブラケティングと内装されたインターバルタイマー機能が使えない
  • 外部シャッター端子が無いのでタイマーリモコンが使えない
  • SDKも無い、USB端子はデータの読み出しのみ
然らばどのようにしたらAEブラケティング撮影を行いつつ、等時間間隔で撮影が出来るか?
機械的に実現する!という力技を使おう!! と思い至った

電子回路部分

  • 水晶発振子を使ってある程度正確に時間間隔を計れるようにして、プリセットした2-3分間隔でサーボモータを駆動し、シャッタースイッチを物理的に押す。
  • 電源スイッチが動作開始スイッチを兼ねる。

コンパクトにまとめられるか?何処に如何装置を置いたら良いか?

考えたところは、
  • 手持ちのプラスチックケースに回路とサーボモータ(SG90)を組み込んで、サーボホーンを取り付ける。
  • 回路とモータの入ったケースを真鍮薄板(0.2mm)で作った取り付け金具に固定し、Lumix GM1と共に雲台に固定する
  • サーボホーンでシャッタースイッチを押すが、押し終わった時の位置決めが厄介だったり、押す力を調整するために真鍮薄板をばねの代わりにする。
ただ、小さなプラスチックに箱に収まりきるか?
  • という事で簡単に図面を引いてみました(下の右の図①)。
  • 回路を小さく纏めて見ると、何とか入りそう(下の右の図②)。
  • 電源スイッチや動作確認用LED・3mm砲弾型も何とかなりそう(下の右の図③)。
モーターとサーボホーンの位置ぞろえは大変?
  • 先ずサーボホーンがどんな風に届くか・届かないかを原寸大で作図してみました(下の左の三面図)。
  • サーボホーンの静止状態を真横とし、45度動かすことが出来ればシャッターを押すことが出来そうです。
大体行けそうだとわかったので、真鍮薄板でカメラ本体を囲むような恰好のコの字型の金具を作ってプラスチック箱に組んだ仕掛を組付け、雲台に一緒に取り付ける事で物事解決できる、か?

PICのファームウェアに組み込む事

  • 5分毎にサーボモータを動かしてLumox GM1で7段1EV間隔のAEブラケット撮影を行う。
  • PWM Period 20msでDuty Cycle 1-2msなので、中点が1.5ms+PWM18.5ms、シャッターを押した時に1.8ms+PWM18.2msとする。60°/秒の速度で動くので、54°回転には900msかかる。940msとしてPWMは20msなので47サイクル発信する必要がある
  • シーケンスは以下の通り
  1. 第1接触前の適切な時刻(食の最大-5分×n回の時刻)に電源スイッチOnで稼働開始
  2. 軸を時計回りに54°回転(940ms・47サイクル稼働)
  3. 3,000ms秒待ち
  4. 軸を反時計回りに54°回転(940ms・47サイクル駆動)
  5. 295,120ms待ち、2.に戻る
  6. 第4接触後の適当な時刻に電源スイッチOffで稼働終了
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