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2021.12.8Open |
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フラッシュスペクトル撮影の概論
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そもそもフラッシュスペクトルとは?
画像は色々あるので、リンクだけ…
回折格子を通して皆既日食の直前直後を撮影するもの、です。
これをやるとリンクのように太陽の直径を測定したり、輝線スペクトルを解析したりできるのですが、今回は面白そうな映像表現になるかな?という事で採用しました。
太陽像に近い所から、青~赤の順にスペクトルが広がります。
スペクトルの出る位置
太陽は真っ直ぐそのままの位置に写るが、スペクトルは離れた所に出る。その位置は…
格子定数=d
角度=θ
次数=m
波長=λ
とする時、
sinθ=mλ/d
となる。
530本/mmの回折格子では d=10^-3/530=1.887×10^-6
1次スペクトルの一番外方向にあるのが650nm
計算すると、sinθ=0.3445、よって、Asin(0.3445)=20.2度
同様に140本/mmの回折格子では、d=10^-3/140=7.14×10^-6
1次スペクトルの一番外方向にあるのが650nm
計算すると、sinθ=0.0910、よって、Asin(0.3445)=5.2度
ここで、手持ちのレンズをフジフイルムX-A7(APS-C)に530本/mmの回折格子を取り付ける時、
28mm:45×33度
35mm:37×27度
50mm:26×19度
85mm:16×11度
中央に太陽を置いた時、両サイドのスペクトルを写す場合40.4度以上画角があるのは28mm以下
端に太陽を入れて片方のスペクトルを写す場合は50mm前後
或いは140本/mmの回折格子を取り付ける時は
135mm:9.9×7.1度
220mm:6.1×4.3度
ある程度の大きさの太陽像を得ようとするとき、135mmと220mmが良さそうな画角になる。
ここではBORG 36EDに×1.1フラットナーを取り付けた220mmを使う事にする
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回折格子&太陽フィルターホルダー
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他に直径60mm、長さ60mm、厚さ2mmのアクリルパイプと2mm厚のスポンジシートを使用
部品をすべて揃えて。真鍮板はフィルタを押さえるばねとして使用・接着剤とネジで固定
組みあがるとこんな感じ
5mmのアクリル棒で空間を作り、板ばねでテンションをかけます。
望遠鏡レンズに入れ込む方から。真鍮板が見えます。
フィルタホルダ、D5太陽フィルタ(BAADARアストロソーラーフィルタ)、回折格子
望遠鏡レンズに取り付けるとこんな感じ
こんな形でAZ-GTiに載せます
基部にスリックの微動雲台SMH-250を介します
もう一方には偏光撮像装置がマウントされます
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作例
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Nikon D5500に取り付けて撮影 D5太陽フィルタを介してISO200、1/125秒
実際にはフジフイルム X-A7で4K動画として撮影予定
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ところでX-A7の素性は?サッポロポテト現象チェック
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Samyan 14mm F2.8→22 で撮影
取り敢えずサッポロポテト現象は発生しない様です。
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