Lab. of Voynich Code
2023年オーストラリア・インドネシア    金環皆既日食のたくらみ
電力消費試験
2021.09.01 Open / 2022.08.11Fix

選考したバッテリは観測の間中持つのか?

 バッテリの必要数推計と共に、今回の使用に耐えるか?を再度テストしてみました。
 このコンテンツの試験結果は地層式で、最新が上の方、古いものが下の方にあります。
  1. Nikon Z6 (Z6IIの代わり)-
  2. マウンティング(AZ GTi+Skymemo S)とコントロールボックス1
  3. アクションカム×2+GM1+フィルタ・シャッター駆動サーボモータ

2.マウンティング2機とコントロールボックス1+10,500mAhバッテリ

2021.09.11実験
○はじめに○
 架台と偏光撮像装置の消費電力を計るため、INIUの10,500mAhのモバイルバッテリ・BI-B6を使い、ステッピングモータ等を駆動するコントロールボックス1(仮称)を使い、偏光撮影用の機材でフィルターターレットを駆動するステッピングモーターを稼働しつつ、自動導入経緯台・AZ-GTiと赤道儀・Skymemo Sを駆動した場合どれくらいバッテリを消費するかを実験した。

○方法○
 コントロールボックス1(仮称)によるステッピングモーターの通電・駆動は2時間15分(現場では~1時間40分を想定)、マウンティングは4時間(現場では~3時間30分を想定)駆動した。モバイルバッテリには、2口あるUSB出力ジャックそれぞれにUSBテスターを介して、架台とコントロールボックス1(仮称)それぞれに電力を供給した。USBテスターではリアルタイムの電流(mA)と積算消費電流(mAh)、稼働経過時間が表示される。またバッテリの残量も示される。尚、モバイルバッテリ・BI-B6の5Vでの出力電流は合計3Aまでである



○結果と考察○
 コントロールボックス1(仮称)には、1,100~1,200mA程の電流が、架台2基には160~180mA程の電流が常時流れていた。ステッピングモータを回しても電流量は変わらず、架台は微動をかけると250mA程度電流が増えた。
 コントロールボックス1(仮称)を2時間15分稼働したところ、2,339mAh(@5V)の電流が消費された。これは3,249mAh(@3.6V…モバイルバッテリの容量表示の基準)に相当する。2時間15分後、コントロールボックス1(仮称)は電源を切った。
 架台2基を素で4時間稼働したところ、487mAh(@5V)の電流を消費し、これは694mAh(@3.6V)に相当する。
 合計すると約4,000mAh(3,943mAh)になる。
 モバイルバッテリは、開始時の100%から4時間後には残量60%を示した。消費した40%は、4,200mAhに相当する。もし稼働時間が倍になったとしても充分に対処できる。通常200mAに満たない電流でもモバイルバッテリは電流を出力し続けたので、本番でも使えると思われる。必要電流も合計1.5A以下であり、架台の消費電流が倍に増えても充分に対応できる。
 ついでに、USBテスターとモバイルバッテリの表示では5~6%の差はあるが、大体似たようなものと言えた。


1-2.Nikon Z6(Z6IIの代わり)+10,500mAhバッテリ

2021.09.04実験
○はじめに○
 INIU製の10,500mAh、PD20W対応の%表示付きモバイルバッテリ BI-B6で、Nikon Z6を駆動してみた。制御は本番でも使う予定のバッテリ強化型モバイルノートPCを使用し、こちらもバッテリ駆動とした。
 開始時モバイルバッテリは88%を示しており、ノートPCのバッテリは60%の状態から稼働を開始した。

○結果と考察○
 稼働4時間半でモバイルバッテリは18%まで減少し、70%を消費した。後、5秒連写×8回(40秒、本番は36秒)を行った所2%を消費した。多めに見て75%=7,875mAhを消費すると思われる。
 もしZ6IIがバッテリをZ6より20%(EN-EL15Bに比して同Cは20%容量が大きい)大食いするならモバイルバッテリの電力の90%を必要とする事になる。現実的にC1~C4+αで3時間10分、撮影後のダーク画像の撮影で更に20分、ゆとり15分として3時間45分の稼働ならば、

 75%×120%×225分(3時間45分)÷270分(4時間30分)=75%

 になるので、そこまでギリギリではないと考える。

 実験終了後、ノートPCのバッテリは24%を示しており、4時間半で36%消費した。液晶画面は常に点いた状態とはいえ更に画面の明るさの設定やCPUの稼働条件も加えることになるが、完全充電なら相当持つと考えられる。

1-1.Nikon Z6(Z6IIの代わり)+10,000mAhバッテリ

2021.08.25実験
○はじめに○
 このカメラは「Aukey製10,000mAh 20W USB PD対応」に、9VのUSB PDのダミーを入れたケーブルで駆動できた。この状態で、どの程度持つのかを実験する。
 Z6II等ニコンのデジイチはPC接続時は早くバッテリが消費される。またコントロールはPCから行うから接続した条件で行う必要がある。デスクトップPCにZ6を接続し、現場で使うコントロールソフトで4時間稼働した。本番は3時間10分程動けば充分なので、長めに稼働したことになる。
 ダイヤモンドリングは音信号+PICで撮影開始するが、今回は手動で400コマ強撮影して代用とした。Z6IIで撮影する際は18秒間10コマ毎秒で2回撮影するので、10%強多めに撮影したことになる。

   
    上から電源カプラ―、バッテリとPDター
     ゲット付きUSBケーブル、両者の結線

○結果と考察○
 駆動して2時間ほどで4つあるインジケーターが2つになり、3時間で1つ、4時間終わる頃に最後の1つが点滅するまで減少した。総撮影コマ数は1,071コマであった。
 試験前に少し使ったので、残量は満杯まで充電したもので始めた訳では無い。しかし3時間動かすには充分な電力を持っていると思われる。最悪、バッテリの入れ替えが必要になるかもしれない。
 ここ迄問題は無かったので、Aukey製10,000mAh 20W USB PD対応を現場で使う事とする。
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