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機材のブレテスト
2022.11.23 Open

1.機材のブレ問題

 一眼レフでは必ず1/30秒~1/2秒に機材の振動で大きなブレが発生し、1秒で画像が平均化されてブレが収まったように見える。
 ミラーレス一眼ではとりあえず見られない現象のようであるが、ここに再テストを行ってみた。

2.調査機材と撮影条件

 ブレが観測されるのは基本的に長焦点レンズの模様なので、ダイヤモンドリングと光球面とコロナの明るさの比用機材・ニコンZ6と、偏光画像撮影・オリンパスE-M10 mkII について行った。
 遠い建物を使い、晴れた午前だったため、シンチレーションが悪かったのは致し方なしか?
 Z6についてはダーク画像撮影用プログラム・Dark Captorを使い、ND500フィルターを装着して1/6秒が最適露出になるようにした。シャッターをメカシャッター、電子先幕シャッター、オートで行った。コントロールとして、最高速の1/3000秒・オートで撮影した画像を使った。このアプリでは撮影開始時の8段階撮影の1画像ずつの撮影間隔は長く、8回目は闊達に撮影する。連写するので前の振動が後に響いて条件は厳しいと考え、8セット目について見ることにした。
 E-M10 mkIIについては、同様にD200フィルタをはめて1/8秒近辺に適正露出が来るように調整し、偏光フィルターターレットを稼働しながら撮影した。コントロールとして1/4000秒を撮影した。HDR撮影1セット目はシャッターを切るだけで偏光フィルターターレットを回す振動が関係なくなる。そのため2セット目以降の撮影を総合的なブレの試験とした。

3.結果と考察

○ニコンZ6○
 こちらの機材では、1/2, 1/6, 1/15秒が1/30秒以下、この次が1/45秒が続く。この4コマに1/3000秒での撮像ついての結果は以下の通り。すべてピクセル等倍である。
 メカニカル 電子先幕  オート 
     
 1/3000秒  
     
 1/45秒  
     
 1/15秒 
     
  1/6秒  
     
  1/2秒  

 ざっと見る分には振動の影響は、メカ・電子先幕・オートともなさそうである

○オリンパスE-M10 mkII○
 こちらの機材では、1/2, 1/8, 1/30秒について1/4000秒と比較した。ピクセル等倍である
  
 1/4000秒  
  
 1/30秒  
  
 1/8秒 
  
  1/2秒  
 こちらも酷いブレは考えなくてよさそうである。
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