システムの概形とシーケンス-:恐らく最終版
2018年9月17日 改正:通常稼働のシーケンスと緊急時のシーケンス
ハードウェアの概形
 
システムの概形
〇黒線は基本的に信号を伝達する線、赤色は電力を供給する線。
〇長時間駆動するのはD5300AP改による日食全景経過画像とアクションカムを使ったタイムラプスとタイムラプス動画。うちD5300AP改は、1分毎に2EV間隔3段ブラケティングを続けたが、電池は1/3目盛り分しか減らなかった。一方で4Kの220度で全周5秒動画(1200mAh)は2時間強ギリギリ、3秒タイムラプス・スチル(容量900mAh)の方はバッテリが1.5時間持つかどうかだった。よって外部電源を用意する。バッテリ2は6000mAh以上の容量が安全である。USB-PICはバスパワーでサーボモーター迄動かせる事から、外部電源は必要ない。ただし、緊急時の対応には500mA以上の出力を持つコネクタを備えたモバイルバッテリが必要である。容量はそれほど必要ないので、3000~5000mAhあれば十分と思われる。PIC1はステッピングモーター駆動のために1A以上の電流が必要、一方PIC2,3は最大100mAあれば駆動可能である。そしてスカイメモのSとTは100mAあれば動く。よって、PIC1は2A以上の出力のコネクタ、PIC2,3,スカイメモS&Tには1A以上の出力コネクタにUSBハブをかませてそこから給電を行うことにする。10000mAh程度のモバイルバッテリならば心配ない筈だが、一応PIC1の電源はピントを合わせるC2の30分位前にスイッチを入れることにする。
 
D7200用SDK使用の補助ソフト(TeraTermが起動)
  1. 感度をISO160にする ”ISO160
  2. 感度をISO640にする ”ISO640
TeraTermからUSB-PICに送る命令と連動するファーム
 A: PIC3に60秒間隔で撮像開始(全景画像用)
 B: PIC2に10秒間隔で撮像開始(クライマックスC2前、C3後)
 C: PIC2に1.5秒間隔で撮像開始(ダイヤモンドリングとコロナ)
 D: PIC1に撮像開始(偏光撮像)
 E: D7200で1/500秒で15秒間連写し1/8000秒にSSを増速
 F: D7200で1/8000秒から1/500秒にSSを減速し15秒間連写
 G: D7200で1/8000秒から1/2秒迄2EV間隔7段の多段階撮像
 H: D7200で1/2秒から1/8000秒迄2EV間隔7段の多段階撮像
 I : 太陽フィルター×3開
 J: 太陽フィルター×3閉
 K: D7200のSSを1/2秒から1/8000秒まで増速
他にサポートするコンポーネントとして
 撮像サブルーチン
 増速サブルーチン
 減速サブルーチン

これらを組み込んだファームウェアについてはこちら
void PIC3Start()
void PIC2_Int()
void PIC2_Cont()
void PIC1_Start()
void USB_PIC_Cont_1st()
void USB_PIC_Cont_2nd()
void USB_PIC_BKT_Down()
void USB_PIC_BKT_Up()
void Filter_Open()
void Filter_Close(
void SS_UpTo_8000()


void Captor()
void SpeedUp()
void SpeedDown()

Tablet PCの通信ソフトTeraTerm用マクロと手動部分
◆TeraTermのマクロのシーケンス・発信信号と補助ソフトの実行
  1. 食最大から1分×整数倍の時間前にAを発信し、PIC3に通常レリーズ開始指示、1分毎に撮像
  2. 食最大から5分前になったらBを発信し、PIC2に10秒間隔レリーズ開始指示
  3. C2の15秒前にIを発信し、フィルター×3を開ける
  4. C2の12秒前にCを発信し、PIC2に1.5秒間隔連写、
  5. C2の10秒前にEを発信し、D7200のダイヤモンドリング撮像+αで毎秒3コマ・15秒連写
  6. ISO640を実行
  7. Dを送信し、偏光撮像を実行する
  8. 時間をみつつGHを繰り返して送信する。片道10秒弱で往復20秒で6往復12セットの撮像が出来る筈
  9. Gを実行した後にC3の8秒前であれば繰り返しを抜けてKを発信、Hを終えた後ならそのまま
  10. ISO160を実行
  11. Fを送信し、15秒間毎秒3コマ撮像
  12. Jを送信し、フィルタを閉じる
  13. Bを送信し、PIC2に10秒間隔でレリーズ開始    
◆この中で手動でやらないといけない事
・この中で、2.の後に手動で偏光撮像用のフィルターターレットに付けた太陽フィルターを外す
・途中途中でピント合わせがコロナの拡大(D7200)、クライマックス(D5500)、偏光撮像(E-PL5)に必要。C2の10-30分前には終えておく
緊急時のためのファーム
●緊急時の強制発動スイッチとして、USB-PICでプルアップしているRA3ピンを使う。Windowsタブレットが何らかの原因で動かないときは、ISO160で1/500秒に設定して置き、ダイヤモンドリング連写は1/500秒で行う。その後1/2000秒~2秒の2EV間隔7段の撮像を行い、再度1/500秒にしてC3の連射を行うファームをUSB-PIC(18F14K50)に組み込んでおく。フィルターの自動開閉装置の駆動、D7200で15秒連写後にPIC1でE-PL5のHDRモードでの7段撮像の偏16時38分12秒に分光撮像を開始し、D7200の多段階撮像を行う。多段階撮像は最高速~最低速~最高速の往復に25秒ほどかかり、C2,C3の連写のオーバーラップがあるので、5往復10セットの撮像が可能と試算された。タイマーリモコンはC2の13秒前(16時38分12秒)に稼働を始めるようタイマーリモコンで遅延動作させる。
●D5500は1秒撮像1秒休止をタイマーリモコンで実現する。食の最大から5分前の16時34分36秒に稼働を始めるようタイマーリモコンをセットする。設定は、1/125秒、ISO100、2EV間隔3コマのブラケティング。
●D5300AP改は食の最大を中心にC1前15時22分36秒に1分毎に撮像を開始するようタイマーリモコンを仕組んでおく。設定はF5.6で1/8秒2EV間隔で撮像(1/2, 1/8, 1/30),ISO400とする。フィルタはD5+ND8フィルターが必要
〇よって、合計3つのタイマーリモコン(2つはニコン用コネクタ、1つはキヤノンの2.5mmステレオプラグ)を持っておく必要がある。
 
inserted by FC2 system